はじめに
スピーチにも日常にも使える、ひとことフレーズを紹介するシリーズ「フレーズポケット」。
今回取り上げるのは 「やることよりもやらないことを決めよう」 です。
やるべきことを増やすほど充実する──そんなふうに思いがちですが、実際には反対です。あれもこれもと抱え込みすぎると、時間も集中力も奪われ、結局どれも中途半端に終わってしまいます。
だからこそ「やらないこと」を先に決めることが、人生をシンプルに整えるカギになるのです。
今日のフレーズ
やることよりも「やらないこと」を決めよう
たったひとつの行動基準ですが、驚くほど日常の質が変わります。
意味と背景
私たちは1日に何百回もの選択をしています。朝起きてから寝るまでの間に、「何を食べるか」「誰と会うか」「どんな仕事を優先するか」と、意識していなくても小さな決断が積み重なっています。
やることリストを増やして管理しようとすると、一見効率的に見えますが、選択肢が多すぎて疲れてしまう。
逆に「やらないこと」を明確にすれば、迷いが減り、余計な判断をしなくて済みます。
例えば、
- 夜遅くまで残業しない
- SNSをだらだら見ない
- 気が進まない飲み会には参加しない
- 完璧を求めすぎない
これらを“あらかじめやらない”と決めておけば、自然と行動が整理され、本当にやりたいことに集中できます。
使い方の具体例
では、このフレーズを実生活にどう取り入れればよいのでしょうか。
仕事編
「今日中にやるべきこと」を増やすのではなく、「今日やらないこと」を決める。
例えば「朝の1時間はメールチェックをしない」と決めれば、集中力を大事なタスクに振り向けられます。
家庭編
家事や育児はやることだらけ。完璧を目指すのではなく、「毎日掃除機はかけない」「夕食は作り置きでいい」と“やらない”基準を作ると、気持ちがラクになります。
自分時間編
「SNSを寝る前には見ない」「週末は仕事のメールを開かない」と決めれば、自分の趣味や家族との時間を優先でき、生活の満足度がぐっと上がります。
まとめ
「やることリスト」は未来を埋め尽くす作業。
一方で「やらないことリスト」は、未来の余白をつくる作業です。
やることを足すのではなく、まず引く。
そのシンプルな習慣が、時間にも心にもゆとりを与え、あなたを大事なことに集中させてくれます。
今日からひとつ、「やらないこと」を決めてみませんか?
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