「また今日も残業か」と思いながら、Excelを閉じた。
毎日同じ作業だ。売上データを基幹システムから出して、別のデータと照合して、目視で確認する。慣れてはいる。でも、終わらない。これをやっているあいだ、別の仕事は止まっている。
手を抜きたいわけじゃない。ただ、もっとスマートにやれないかと、ずっと思っていた。
AIが話題になって、ChatGPTを試してもみた。文章を作ってもらうのは便利だった。でも「AIって結局、文章作るだけのツールでしょ」という感覚が抜けなかった。毎日の面倒な業務が減るイメージが、まったく湧かなかった。
それが、Claudeを使い始めてから変わった。
この記事では、プログラミングの知識がゼロの会社員であるわたしが、Claudeで何をやって、何が変わったかをそのまま書く。「AIって文章作るだけでしょ」と思っているなら、読んでほしい。
わたしもAIを「文章生成ツール」だと思っていた
AIを仕事に使うイメージが、長いあいだ持てなかった。
ChatGPTはブログの文章を手伝ってもらうのに使っていた。それは便利だった。でも「文章を作る」以外のことを頼もうという発想がなかった。業務の何をAIに渡せばいいか、具体的にわからなかったのだ。「プログラミングができる人が使うもの」というイメージが先にあった。
あなたも同じ感覚を持っていないだろうか。AIを試してはみたけど、使い道が「文章作成」止まりのまま。毎日の面倒な作業は今日も自分がやっている。
わたしはそこからClaudeで抜け出した。きっかけは単純だ。「文章以外の仕事を投げたら、どうなるか」を試してみた。
最初の「あ、これは全然違う」体験
Excelの作業を投げたら、30分が10分になった
仕事で2つのExcelデータを突き合わせる作業がある。売上データと別の管理データを照合して、差異を出すという内容だ。関数を組んで、コピペして、目視で確認する。毎回30分前後かかっていた。
Claudeにそのまま状況を書いた。コマンドも専門用語も使っていない。こんな感じの文章だ。
わたしがClaudeに送った指示(再現)
「売上データのExcelと、納品管理のExcelがあります。売上データにある商品コードが、納品管理に存在するかを確認したい。存在しないものを一覧で出す方法を教えてください。」
返ってきた答えを見て、思わず声が出た。やりたいことがそのまま解決されていた。一発で意図を汲んで、具体的な手順まで返してくれた。「そうじゃなくて」と言い直す必要がない。ChatGPTで何往復もしていた感覚と、明らかに違った。
試しにその方法でやってみたら、30分かかっていた作業が10分で終わった。最初は偶然かと思った。でも、毎日やっているうちに「これが普通になった」と感じた。
💡 ポイント
Claudeへの指示は「プログラマーが書くコマンド」じゃなくていい。「こういうデータがあって、こうしたい」という普通の日本語で伝わる。むしろ業務の背景を含めて書くほど、精度が上がる。
コードが書けないのに、自分専用のWebアプリが完成した
もっと驚いたのはその後だ。「毎日繰り返しているこの処理、ボタンひとつで終わらせたい」とClaudeに相談したら、HTMLで動くWebアプリを作ってくれた。
わたしはプログラミングを一切やったことがない。HTMLが何なのか、正直ちゃんとわかっていない。コードを1行も書いていない。それでも、Claudeが出してきたコードをコピーして、ファイルに保存してブラウザで開いたら、動いた。
売上データのCSVをそのアプリに読み込ませると、チェックしたい結果が出てくる。それだけだ。「プログラミングが必要なこと」だと思っていたことが、何も知らないわたしの手元で動いている。
「AIってすごい人が使うもの」というイメージが、この瞬間に消えた。すごくなくてもいい。やりたいことを言葉にできれば、Claudeが形にしてくれる。
今、仕事でClaudeを使っている3つの場面
現在、仕事でClaudeを使っている場面は主に3つある。どれもプログラミング知識ゼロで実現していることだ。
①売上データをWebアプリで処理している
基幹の販売システムから出力した売上データを、Claudeに作ってもらったWebアプリで処理している。ブラウザでアプリを開いて、CSVを読み込む。それだけで結果が出てくる。
データ出力
読み込む
完了
以前は、このデータをExcelに取り込んで、手作業で加工していた。関数を組んで、コピペして、目視で確認する。それが毎回のルーティンだった。今はアプリに渡すだけだ。Excelを開く必要すらない。
②納品チェックと売上分析が、ひとつの流れで終わる
売上データをもとに行う作業のうち、特に時間を取られていたのが「納品チェック」と「売上分析」だ。以前はそれぞれに30〜40分かかることもあった。毎日発生する作業なので、積み重なると相当な時間になる。
今は、Webアプリにデータを読み込むと納品チェックと売上分析の結果がまとめて出てくる。作業時間は10〜15分になった。
30〜40分/日
10〜15分/日
そして精度も落ちていない。むしろ目視での見落としがなくなった分、確実になった。「手を抜いて楽をする」ではなく「確実に、早く終わらせる」が実現できた。これがいちばん大事なことだ。
③時事ネタ・業界動向の把握が、習慣になった
会社員として情報感度は大事だとわかっている。でも、毎日ニュースをくまなく追う時間はない。以前は「読まなきゃ」という気持ちだけがあって、実際には追いきれていないことが多かった。
今はClaudeを使っている。気になるテーマがあれば、こんなふうに伝える。
Claudeへの指示例
「会社員として業務でこのテーマに関わることがある。最近の動向を要点でまとめて。自分の仕事にどう関係するかも一緒に考えてほしい。」
すると、ニュースの要点だけでなく、「なぜそうなっているか」という背景と、「自分の仕事との接点」まで返してくれる。これが大きかった。情報を「読んで終わり」にしがちだったのが、「理解して、自分ごとにする」ところまで進めやすくなった。
この習慣を続けて数ヶ月。会議での発言が少し変わった気がする。「あの話、どこかで聞いたな」ではなく「それ、こういう背景があって」と言えるようになった。些細なことだけど、会社員としての実感がある。
ChatGPTとの違いを、体感で正直に書く
「ChatGPTと何が違うの?」とよく聞かれる。正直に言う。「どちらが優れているか」はここでは話さない。わたしにわかるのは「わたしにとってどっちが合っていたか」だけだからだ。
ChatGPTを使っていたとき、何度も言い直す場面が多かった。「そうじゃなくて、こういうことが言いたいんだけど」と補足する。それが普通だと思っていた。
Claudeはそれが少ない。業務の状況や背景を書くと、文脈ごと汲んで返してくれる感覚がある。「言いたいことをわかってくれている」という感じに近い。これは日本語の精度というより、「こちらが何をしたいか」を先回りして理解しようとしている感覚だ。
| ChatGPT(当時) | Claude(現在) | |
|---|---|---|
| 日本語の自然さ | △ | ◎ |
| 意図が一発で伝わる感覚 | △ | ◎ |
| ツール・Webアプリの作成 | ○ | ◎ |
| 業務データの処理 | ○ | ◎ |
念のため書いておく。これはわたしが使っていた当時の話だ。今のChatGPTはアップデートされているかもしれない。「どちらが上か」ではなく、あくまでわたし個人の体感として受け取ってほしい。
こんな人に、Claudeを試してほしい
Claudeが向いているのは「すごい人」じゃない、とあらためて思う。
手を抜きたいわけじゃない。ただ、同じ仕事をもっとスマートにやりたい。そういう気持ちで日々もがいているなら、Claudeは自分のために動いてくれる道具になる。
「AIって文章作るだけでしょ」と思い込んでいたのはわたしだった。そのイメージを壊してくれたのも、Claudeだった。
✅ この記事のまとめ
- AIは「文章生成ツール」だけじゃない。データ処理・ツール作成・情報収集にも使える
- プログラミング知識ゼロでも、Claudeが作ったWebアプリを毎日の業務で動かせる
- 30〜40分かかっていた作業が10〜15分になった(体感で半分以下)
- 日本語での意図が一発で伝わる。言い直しが圧倒的に少ない
- 指示は普通の日本語でいい。業務の背景を書くほど精度が上がる
「また今日も残業か」と思いながら同じ作業をこなしていたわたしが、今は違う。Claudeを試した翌日から、仕事の見え方が少し変わった。それだけは確かだ。
Claudeを試してみる
Claudeは無料プランで始められる。メールアドレスかGoogleアカウントがあれば、登録は3分もかからない。クレジットカードも不要だ。
まずは自分の仕事で「一番面倒だと思っている作業」を、そのままClaudeに書いて投げてみてほしい。うまくいかなくても失うものはない。うまくいけば、今日から仕事が変わり始める。

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