「複利ってよく聞くけど、結局どういうこと?」——NISAを調べ始めてから、何度もこの言葉にぶつかった。説明を読んでもなんとなくわかった気になるだけで、実感としてはまるでピンときていなかった。
結論から言うと、複利は教科書の説明を読むだけではわからなかった。自分の資産を実際の数字で並べて、生活が少し変わって、そこで初めて「複利ってこういうことか」と腑に落ちた。この記事は、その過程をそのまま記録したものだ。
💡 この記事でわかること
複利の教科書的な仕組みと、実際に自分の資産(元本と評価額)で見た複利の実感。そして複利を知ってから生活のどこがどう変わったか、同じことをやってみたい人がまず何をすればいいかまでをまとめる。
この記事は、NISAという言葉は知っているけれど「複利」「投資して結局何が変わるのか」がまだピンときていない人に向けて書いた。「みんなやってるみたいだけど、結局何がいいの?」と漠然と思っている人にこそ読んでほしい。
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娘の将来のために、NISAを調べ始めた
そもそも投資に興味を持ったきっかけは、娘の将来のためにお金をしっかり貯めていきたいと思ったことだった。学資保険という選択肢も頭をよぎったけれど、それだけで本当に十分なのか、そこは自信が持てなかった。たとえば教育費が想定より膨らんだとき、貯金と保険だけで対応しきれるのか。そこに漠然とした不安があった。
そこでNISAについて調べているうちに、お金系のYouTube動画にたどり着いた。がまぐちさんという方の動画で、初めてインデックス投資という考え方をちゃんと知った。そしてその動画の中で、何度も出てくる言葉があった。それが「複利」だった。
複利という言葉自体は、それまでも聞いたことはあった。銀行の預金の話や、資産運用のコラムで見かけたことはある。ただ、それが自分のお金にとって具体的に何を意味するのかは、まったくわかっていなかった。ということで、まずは複利そのものを調べるところから始めることにした。
複利とは?教科書の説明はこうだった
単利と複利の違い
調べてみると、複利の説明はどのサイトもだいたい同じだった。お金の増え方には「単利」と「複利」の2種類があり、単利は最初の元本にだけ利息がつく計算方法、複利は元本についた利息にも、さらに利息がついていく計算方法だという。
たとえば、元金100万円を金利2%で運用したとする。単利なら、1年後は102万円、2年後は104万円と、毎年同じ2万円ずつ増えていく。複利なら、1年後は同じく102万円だが、2年後は104万400円になる。1年目についた利息にも、2年目は利息がつくからだ。
| 単利 | 複利 | |
|---|---|---|
| 利息のつき方 | 元本にだけつく | 元本+利息につく |
| 2年後(元金100万円・金利2%) | 104万円 | 104万400円 |
| 期間が長くなるほど | 差は一定 | 差が加速していく |
この時点ではまだ「へえ、そういうものか」くらいの感想だった。400円程度の差では、複利のすごさというものがまったく実感できなかったからだ。
72の法則で見る複利の力
複利についてさらに調べていくと「72の法則」という考え方に出会った。「72÷金利(%)」で計算すると、お金がおよそ2倍になるまでの年数がわかるという目安だ。金利3%なら72÷3で約24年、金利6%なら72÷6で約12年、お金がおよそ2倍になる計算になる。
これは単利では成り立たない計算だ。複利だからこそ、時間が経つほど増え方が加速していく。ここまで調べて、頭では理解できた。ただ、それでもまだどこか他人事だった。自分のお金の話として実感できていなかったからだと思う。
複利がどんなものか、自分の口座で確かめてみたくなった方は、まず楽天証券の口座開設から始めてみてほしい。口座を開くだけなら費用はかからないし、積立自体も月数百円から始められる。
自分の資産で並べてみて、やっと複利がわかった
他人事だった複利が自分ごとになったのは、実際に自分の資産を数字で並べてみたときだった。今、楽天証券で保有している商品の取得価格(これまでに買った金額の合計)を確認すると、441,800円だった。
ここで一つ正確に書いておきたいことがある。この441,800円は「投資を始めてからこれまでに入れてきた金額の合計」ではない。以前、S&P500や個別株を持っていた時期があり、それを売ってFANG+を中心とした今の形に組み替えた経緯があるため、実際に投資に使ったお金の総額とは別の数字になる。あくまで「今保有している商品を買うために使った金額」の合計だ。
そして、この441,800円分の商品の、今の評価額(時価)を見てみると466,932円だった。差額は+25,132円、割合にすると約5.7%の含み益ということになる。
💡 自分の資産で見た複利(2026年7月時点)
今保有している商品の取得価格:441,800円
今の評価額:466,932円(含み益+25,132円、約5.7%)
自分が入れた金額と、今さらされている金額が違う。この当たり前のことに、教科書の400円の例では気づけなかった感覚が、自分の数字を見て初めて自分ごとになった。楽天証券の保有商品一覧を見ると、持っている投資信託はどれも「再投資型」に設定されている。分配金が出た場合は自動的に買い増しに回る仕組みで、だからこそ複利の力がそのまま働き続けやすい。
これが正解の実感の仕方かはわからない。それでも、自分の口座で自分の数字を見た瞬間に「複利ってこういうことか」と、初めて言葉ではなく感覚として理解できた。
普段の投資のやり方について気になった方もいるかもしれない。基本はFANG+を毎営業日500円、オルカンを毎営業日100円という積立で、月の家計に少し余裕が見えたときだけオルカンを500円に増やしたり、スポットで数千円をちょこちょこ足したりしている。FANG+を中心にした経緯やオルカンを加えた理由は別の記事で詳しく書いているので、気になる方はそちらも読んでみてほしい。
複利を知ってから、生活が変わった
複利を自分の数字で実感してから、変わったのは資産の見方だけではなかった。お金が増える感覚と、お金が減っていく感覚、その両方に前より敏感になった。
まず、減る方の感覚から。以前はコンビニでコーヒーや飲み物を、特に何も考えずに買っていた。ところが複利を意識するようになってから、その100円すら惜しく感じるようになった。今はスーパーやドラッグストアでまとめて買うことが増えた。金額としてどれだけ節約できているかまでは、まだ計算していない。それも含めてこの実験はまだ途中だけれど、無意識に財布を開いていた場面で一度立ち止まるようになったのは、確かな変化だと思っている。
もう一つは、増える方の感覚。自分の資産を眺めながらぼんやり考えていたときに、ふと気づいたことがある。それは「複利の力は、値動きの荒い商品より、地味でもコツコツ伸びる商品にこそ働くのではないか」ということだった。
調べてみると、これは「ボラティリティドラッグ」と呼ばれる現象で、実際に金融の世界で語られている考え方だった。たとえば、1年目に資産が20%増えて、2年目に20%減ったとする。増減の平均はゼロだが、実際の資産は0.96倍に減ってしまう。これは一般的な仮定の計算例であって自分の実績ではないけれど、値動きが荒いほど複利の効果が目減りしてしまうという事実は、この計算だけでも十分に伝わってくる。
⚠️ 注意
「1年目に+20%、2年目に-20%で資産が0.96倍になる」という例は、ボラティリティドラッグという現象を説明するための一般的な仮定計算であり、自分の資産で実際に起きたことではない。
同じ平均リターンでも、値動きが荒いほど複利は効きにくい。逆に言えば、地味でもじわじわ積み上がっていくものにこそ、複利はきちんと働いてくれる。これは、複利について調べていた銀行や証券会社のコラムでは、あまり掘り下げられていなかった視点だった。あなたが今持っている商品、あるいはこれから選ぼうとしている商品は、値動きの荒さも含めてどんな性格をしているだろうか。一度立ち止まって考えてみる価値はあると思う。
同じ実験をしてみたい人へ、まずこれだけでいい
ここまで読んで、自分もやってみようかなと思った方もいるかもしれない。ただ先に大事なことを書いておくと、わたしはまだ何も証明できていない。資産は今のところ50万円にも届いていないし、このやり方が本当に正解なのかどうかもわからないまま続けている。たとえば来年の相場次第では、この含み益がそっくり消えている可能性もある。だから「わたしみたいになれる」とは言えない。言えるのは、わたしが実際にやっている手順だけだ。
それでも、この手順自体はとてもシンプルだ。同じ実験をしてみたい人のために、ステップとして整理しておく。
まずは証券会社でNISA口座を開設する。楽天証券なら口座開設自体は無料で、スマホからでも申し込める。
最初から何本も持つ必要はない。分配金が出ても自動的に再投資される「再投資型」のインデックスファンドを1つ選ぶところから始めれば十分だ。
わたし自身、今も毎営業日500円や100円という小さな金額から積み立てている。金額の大きさより、続けられる金額にすることの方が大事だと感じている。
わたし自身、投資アプリは毎日見ている。ただ、複利のすごさは日々の値動きを追っているだけでは実感しにくい。積み立てを続けながら、たまに取得価格と評価額を並べて比べてみる。そのときにきっと、教科書の説明よりも自分の数字の方が納得できるはずだ。
このブログは、肩書きのない普通の会社員が実験台になって「本当に資産を増やせるのか」を確かめている記録でもある。うまくいく保証はどこにもない。それでも、同じことをやってみたいという人がいるなら、その過程を一緒に見てもらえたら嬉しいと思っている。
まとめ|複利は「知る」より「体感する」ほうが早い
✅ この記事のまとめ
- 複利とは、元本についた利息にもさらに利息がつく仕組み。単利との差は時間が経つほど加速する
- 教科書の100万円の例では実感できなかったが、自分の資産(取得価格441,800円→評価額466,932円)を並べて初めて複利がわかった
- 複利を知ってから、コンビニでの100円が惜しくなり、地味に伸びるものほど複利が効きやすい(ボラティリティドラッグ)ことにも気づいた
- 同じ実験をしたい人は、NISA口座を開く→ファンドを1つ選ぶ→少額で積み立てる→放置する、この4ステップだけでいい
複利は、読んだだけではなかなか自分ごとにならない。それは今回、自分自身が体験してよくわかった。だからこそ、少額でもいいから実際に始めて、自分の数字で見てみることが一番の近道だと思う。
わたし自身、まだ何も証明できていない。それでも、この実験がどうなっていくのか、正直に記録を続けていくつもりだ。もし気になった方がいたら、まずは口座を開くところから、一緒に始めてみてほしい。
参考・出典
- 複利とは?複利の効果や計算式、有効な活用法をわかりやすく解説 | 三菱UFJ銀行
- わかると差が出る「単利、複利」 | 三井住友銀行
- ボラティリティドラッグー長期運用の注意点 | Business Study
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