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青森の冬は、部屋の空気が乾きます。今年は加湿器がほしくて、置くなら寝室です。まだ決めていません。比べたのは、値段がほぼ同じこの2台です。象印のスチーム式 EE-DG50 と、ダイニチのハイブリッド式 HD-RXC500C。
わたしは、まだどちらも使っていません。似た比べ方の記事は型番が少し違うことが多かったので、この記事の数字は、メーカーの製品ページと取扱説明書のうち、この2つの型番の資料からだけ取っています。
先に結論
・手入れの回数を減らしたいなら、象印 EE-DG50(フィルターがない。定期の手入れは1〜2か月に1回のクエン酸洗浄)
・電気代と保証、吹き出す風が暖かくないことを取るなら、ダイニチ HD-RXC500C(加湿中の消費電力は象印の約5分の2・本体3年保証)
・わたしの家は、置くなら寝室で、子どもの手が届きます。取扱説明書の警告は2台とも「幼児の手の届くところで使わない」でした。
2台を表で並べると、ちがいは手入れ・電気代・熱さ・保証
本体の値段は、2026年11月1日にAmazonで見たとき、象印が21,600円、ダイニチが21,500円でした。ほぼ同じなので、値段以外で比べます。
| 項目 | 象印 EE-DG50(スチーム式) | ダイニチ HD-RXC500C(ハイブリッド式) |
|---|---|---|
| しくみ | 水を100℃まで沸とうさせ、約65℃まで冷ました蒸気を出す | フィルターに含ませた水に風を当てる(湿度が低いときはヒーターで温めた風) |
| 広さの目安 | 木造和室 8畳・プレハブ洋室 13畳まで | 木造和室 8.5畳・プレハブ洋室 14畳まで |
| フィルター | なし | あり(5シーズンを目安に交換) |
| 定期の手入れ | 1〜2か月に1回、クエン酸洗浄(機械で約1時間30分) | 2週間に1回フィルターを水洗い・1か月に1回クエン酸に浸ける・週1回吸気グリルの掃除 |
| 消費電力 | 加湿時 410W(湯沸かし立ち上げ時 985W) | 標準 163W・eco 12W(最大) |
| 加湿量 | 480mL/h | 標準 500mL/h・eco 370mL/h(最大) |
| 続けて使える時間 | 強で約8時間 | 標準で約10時間 |
| 運転音 | 加湿中 約30dB・湯沸かし時 約39dB | 標準 30〜13dB |
| 熱さ | 蒸気は約65℃。室温が高いと本体の外側が約60℃になる | 吹き出す風は暖かくない |
| 子どもへの警告 | 幼児の手の届くところで使わない | 幼児の手の届くところでは使わない |
| タンク・重さ | 4.0L・約2.9kg | 5.0L・約4.6kg |
| 保証 | 本体1年 | 本体3年 |
手入れの回数は、フィルターのない象印が少ない
象印は、使ったあと本体が冷めてから残り湯を捨てます。それとは別の定期の手入れは、取扱説明書では「定期的(1~2カ月に1回)」のクエン酸洗浄です。クエン酸を入れてボタンを押すと、機械が約1時間30分かけて洗います。フィルターがないので、洗う・取り替えるフィルターがありません。
ダイニチは、タンクの水を毎日新しい水道水に入れ替えます。そのうえで、2週間に1回くらいフィルターを水洗いし、その2回に1回(1か月に1回くらい)はクエン酸に30分〜2時間浸けます。吸気グリルの掃除は週に1回くらいです。
手を動かす回数は、象印のほうがはっきり少ないです。ただ、それぞれ何分かかるかは、どちらのメーカーも書いていません。
電気代は、加湿中の消費電力で約2.5倍ちがう
電気代は、消費電力から計算しました。条件は1日8時間・30日・1kWhあたり31円です。
| 運転 | 消費電力 | 1か月の電気代の目安 |
|---|---|---|
| 象印 加湿時 | 410W | 加湿中だけで最大 約3,050円(湯沸かしの分は入っていない) |
| ダイニチ 標準 | 163W | 最大 約1,213円 |
| ダイニチ eco | 12W | 約89円(ダイニチが出している数字・50Hzの場合。加湿量は少なめ) |
消費電力は「最大」の数字なので、湿度が上がって運転が弱まれば、実際はこれより下がります。象印は、加湿を始める前にお湯を沸かす分(立ち上げ時985W)が別にかかります。EE-DG50の湯沸かしを含めた電気代は、製品ページと取扱説明書では、わたしは見つけられませんでした。象印のよくある質問には「EE-D型」という名前で、50サイズの強運転(加湿時)が1時間あたり約11.9円、加湿を始めるまでの湯沸かし(水温20℃・満水)が約17.8円と出ています。EE-DG50とは名指しされていません。
加湿量はほぼ同じ(480mL/hと500mL/h)なのに、加湿中の消費電力は象印が約2.5倍です。冬のあいだ毎晩つけるなら、ここが積み重なります。
熱さは2台でちがう。子どもへの警告は2台とも同じ
わたしの家では、寝室に置くと子どもの手が届きます。先に書いておくと、取扱説明書の警告は2台とも同じです。象印は「子供だけで使わせたり、幼児の手の届くところで使わない」、ダイニチは「子供だけで使わせたり、幼児の手の届くところでは使わないでください」。どちらを選んでも、子どもの手が届かない置き場所がいります。
そのうえで、熱さはちがいます。象印の蒸気は約65℃で、製品ページには「蒸気吹出口に触ったり、手や顔を近づけないでください」とあります。取扱説明書には、室温が高いと本体の外側が約60℃になること、「転倒すると熱湯がこぼれるため、幼児の近くや不安定な置き場所で使わない」ことも書いてあります。安全のしくみは3つあります。
- チャイルドロック(ボタンを3秒以上押すと、操作を受けつけなくなる。入/切ボタンを押すと運転は止まる)
- ふた開閉ロック(倒れてもふたが簡単に開かない)
- 転倒湯もれ防止構造(倒しても湯もれを最小限に抑える。ふたが閉まっていることが条件で、倒れたままにしておくと蒸気口から少しお湯が出る)
象印には、傾けたり倒したりするとヒーターが止まる機能もあります。
ダイニチは、製品ページと取扱説明書の両方に「吹き出す風は暖かくありません」とあります。湯気も見えません。転倒したら止まる装置も付いています。ただし取扱説明書には、運転を止めた直後(約1分間)はヒータのまわりに触れない、とも書いてあります。
吹き出す風が暖かくないのはダイニチです。象印は蒸気が約65℃です。ただ、子どもの手が届かない場所に置くのは、2台とも同じです。
寝室の音は、象印が加湿中 約30dB・湯沸かし時 約39dB、ダイニチが標準で30〜13dBです。加湿中の大きいほうの音は、どちらも約30dBです(ダイニチは湿度に合わせて13dBまで下がります)。象印には、湯沸かし中の音を抑える「湯沸かし音セーブモード」があります。
保証は3年と1年。消耗品はダイニチのほうが多い
保証は、ダイニチが本体3年、象印が本体1年です。冬だけ使う家電で、何年も使うつもりなら、2年の差は小さくありません。
消耗品は、象印が内ぶたパッキン(1年を目安に確かめて、傷んでいたら交換)とクエン酸です。ダイニチは、抗菌気化フィルター(5シーズンを目安に交換。月1回クエン酸で洗う条件つき)と、ほかの交換部品があります。
どちらが清潔かは、メーカーの資料からは比べられなかった
象印は製品ページで「清潔な蒸気」と書き、100℃まで沸とうさせた蒸気だと説明しています。ダイニチは、タンクの水・トレイ・フィルターなどに抗菌加工をしていると書いています。そして取扱説明書には、手入れをしないで使い続けると雑菌やカビが繁殖する、とあります。
ただ、2台を同じ条件で比べた試験は、どちらの資料にもありません。だから、この記事では「どちらが清潔」とは書きません。言えるのは、ダイニチは手入れを続けないと雑菌やカビが増えると、取扱説明書で注意している、ということまでです。
わたしは、まだ決めていない
比べてみて、迷いどころがはっきりしました。手入れのラクさを取るなら象印。電気代と保証、吹き出す風が暖かくないことを取るならダイニチです。
どちらにしても、取扱説明書の警告どおり、寝室で子どもの手が届かない置き場所を先に決めることになります。わたしは、まだどちらにするか決めていません。
この記事で見た資料
- 象印「スチーム式加湿器 EE-DG型」製品ページ
- 象印「EE-DG35型 EE-DG50型 取扱説明書」(PDF)
- 象印 よくある質問「スチーム式加湿器の電気代を教えてください。」
- ダイニチ「RXT・RXCタイプ」製品ページ
- ダイニチ「HD-RXC500C・700C・900C 取扱説明書」(PDF)
※資料は2026年11月1日に見たものです。値段は変わります。電気代は消費電力から計算した目安で、使い方や電気料金で変わります。
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