「子供のシャンプーとボディソープ、1本にまとめられないかな」
そう思って、わたしは全身ソープを2本買いました。ボトルが1本減れば風呂場も広くなるし、買い足すものも減る。結果は2本とも失敗でした。
ダメだったのは体ではなく、髪です。洗ったあとがゴワついて、指が通らない。しかも2本は洗浄成分の系統がまったく違うのに、同じ結果になりました。
気になって、候補も含めて7本ぶんの全成分をメーカー公式から書き出して並べてみました。そうしたら、理由らしきものがはっきり見えてきました。この記事はその記録です。
一本化を目指して買った2本
娘が2歳になったころ、うちの風呂場にはボトルが2本ありました。頭用と体用です。減らしたい、と思ったのが始まりでした。
調べてみると「全身ソープ」という区分があって、たとえばアラウ.ベビーの泡全身ソープは、サラヤの公式サイトに「赤ちゃんの頭(髪)から足先まで全身洗える」とはっきり書いてあります。これなら1本で済む。そう思って買いました。
1本目:アラウ.ベビー 泡全身ソープ しっとり
洗浄成分はせっけん(カリ石ケン素地)。合成界面活性剤は無添加と明記されていて、全成分は12。香りは天然精油です。
体を洗うぶんには何の問題もありませんでした。実際、いまも体にはこれを使い続けています。泡切れがよくて、すすぎが早いのも助かります。
ダメだったのは頭でした。洗い上がりがゴワゴワして、乾かしたあともまとまらない。数週間試して、頭だけ別のものに戻しました。
2本目:ミノン ベビー全身シャンプー
次に試したのがミノンです。こちらはアミノ酸系(ココイルグルタミン酸K)で、弱酸性。しかも全成分がたった6つという、いま調べたなかでいちばん短い成分表でした。0歳から使えると明記されています。
アラウとは洗浄成分の系統も液性も真逆です。だから今度こそいけると思いました。
結果は同じでした。髪がゴワつく。うちはこれもやめました。
ここでわたしは手が止まりました。せっけんでもアミノ酸でもダメなら、原因は洗浄成分の系統じゃない。あなたも、1本にまとめようとして戻したことはありませんか。
やっぱり分けることにした|シャンプーの候補3本
2回失敗して、うちは分けることにしました。頭は頭用、体は体用です。
そうなると、シャンプーを選び直すことになります。いま使っているものを含めて、成分表を見比べて残った3本を挙げます。順位は付けません。たとえば「対象年齢がはっきり書いてあるかどうか」ひとつ取っても、3本で違います。
なぜこの3本なのかという理由は、記事の後半で全成分を並べたところに書いています。先に商品を見たい人のために、順番を入れ替えています。
⚠️ 注意
Osoloは花王が「大人髪も子ども髪も」とうたっているシリーズですが、公式サイトに対象年齢の記載が見当たりませんでした。メリットキッズは「1歳頃から」、ママ&キッズは「新生児から」と明記があります。小さい子に使うなら、この差は確認しておいたほうがいい部分です。
体はこのままでいい|ボディソープの候補3本
一方、体のほうは全身ソープのままで問題ありませんでした。ゴワついたのは髪であって、肌ではないからです。
髪がきしむのは、キューティクルという構造があるからです。肌にはそれがないので、髪をまとめるための成分は、体を洗うぶんには要りません。
実際、うちがアラウを捨てずに使い続けているのはそのためです。失敗したのは「頭も洗う」という部分だけで、体用としては何も起きていません。たとえば泡切れの早さは、子供を抱えて洗っているときにはっきり効きます。
なので体用の候補は、素直に全身ソープから選びます。同じ「ベビー用の全身ソープ」でも、液性は3つに分かれました。弱アルカリ性・弱酸性・中性です。並べてみると、ここまで違うのかと思います。
1本目は、さきほど「やめた」と書いたアラウです。同じ商品なのに、頭では失格して体では残りました。この記事でいちばん言いたいのは、たぶんここです。
そもそも何が入っているのか、7本ぜんぶ調べた
ここまで来て、ようやく本題です。候補も含めた7本の全成分を、メーカーの公式サイトから書き出して並べました。
まず驚いたのが、成分の数です。いちばん少ないミノンが6成分、いちばん多いママ&キッズが38成分。6倍以上の開きがありました。
キッズ
キッズ
ここで、思っていたのと逆のことが起きました。いちばん成分が多い38は、「超敏感肌」向けをうたっているママ&キッズでした。
中身を見ると、38のうち大半は洗浄成分ではありません。セリン、グリシン、グルタミン酸、アラニン、アルギニンといったアミノ酸や、セラミドNG、トレハロース、キシリトールなどの保湿成分です。たとえば洗浄成分と呼べるものは、上から4番目のココイルグルタミン酸TEAなど数えるほどでした。
💡 ここで分かったこと
「成分が少ない=やさしい」も「無添加=安心」も、選ぶ基準としては使えませんでした。数を数えても中身は分かりません。
全身ソープ4本に、共通して入っていなかったもの
そのうえで、うちで失敗した2本と、シャンプー専用の3本を見比べて、ひとつだけはっきりした差がありました。
全身ソープ4本には、髪をコーティングする成分が1つも入っていません。アラウにもミノンにもピジョンにもアトピタにも、ポリクオタニウム系やトリモニウム系の成分は見当たりませんでした。
一方でシャンプー専用の3本には、全部入っています。メリットキッズにはポリクオタニウム-10とヒマワリ種子油。ママ&キッズにはポリクオタニウム-51と-10、ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム。Osoloにはグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドをはじめ4種類。
花王はメリットキッズについて「さらさら成分(毛髪保護剤)配合」と書いていますし、サラヤは大人向けの泡コンディショナーについて「せっけんシャンプーで弱アルカリ性になりがちな地肌と髪」「すすぎ時のきしみを抑える」と説明しています。メーカー自身が、髪には別の手当てが要ると書いているわけです。
そしてアラウ.ベビーのラインナップに、コンディショナーはありません。大人向けのアラウ.には泡せっけんシャンプーとセットで泡コンディショナーが用意されているのに、ベビーにはない。
⚠️ ここから先はわたしの推測です
「コーティング成分がないからゴワついた」までは、メーカーが言っていることではありません。成分表にそういう差があった、という事実と、わたしの髪ではそうなった、という体験を並べているだけです。仕上がりの感じ方は人によって違いますし、成分表は結果を保証しません。
見分け方は「ポリクオタニウム」と「トリモニウム」
ここまで分かると、店頭でもボトルの裏を見るだけで判断できるようになります。成分表の数を数える必要はありません。
見るのは2つだけです。たとえばいま使っているボトルを裏返して、この文字が入っているかどうか探してみてください。
ちなみに「何歳から大人用にしていいか」も調べたのですが、こちらは答えが割れていました。シャンプーは薬剤師が1歳から、小売の解説記事が11歳頃と書いていて、ボディソープは保健師監修の記事が生後3カ月から、メーカーによっては2歳から。年齢を基準にするのも、そう簡単ではなさそうです。
まとめ|「子供用」は、選ぶ基準になっていなかった
1本にまとめようとして、2本買って2本ともやめました。でも失敗したのは「頭も洗う」という部分だけで、体用としてはどちらも問題ありませんでした。アラウは今も使っています。
調べてみて分かったのは、パッケージの言葉が思ったより頼りにならないということでした。「子供用」と書いてあっても洗浄成分の系統はばらばらで、「サルフェートフリー」は硫酸系が別の系統に置き換わっているという意味で、「超敏感肌向け」が成分数では最多でした。
たとえば同じブランドの中でも違います。アラウ.ベビーの泡全身ソープは、しっとりが12成分、敏感肌が9成分。ブランドで選んでも中身は決まりません。
だからうちは、頭と体を分けることにしました。ボトルは減らせませんでしたが、なぜ2本必要なのかは説明できるようになりました。
今夜、お子さんのボトルを裏返してみてください。上から3つに何が来ているか、そして「ポリクオタニウム」の文字があるかどうか。それだけで、いま使っているものが頭向きなのか体向きなのかが分かります。
洗面所まわりでは、子供の踏み台、洗面所に必要なのは何cm?身長別に計算したも書いています。
参考・出典
- サラヤ|アラウ.ベビー 泡全身ソープしっとり(全成分・「頭から足先まで」の記載)
- サラヤ|アラウ. 泡コンディショナー(せっけんシャンプーときしみについての説明)
- 第一三共ヘルスケア|ミノンベビー全身シャンプー
- ピジョン|ベビー全身泡ソープ 500mlボトル
- 丹平製薬|アトピタ 保湿全身しっとり泡ソープ
- 花王|Osolo/メリットキッズ・Osoloの全成分は花王公式通販 My Kao Mall
- ナチュラルサイエンス|ママ&キッズ ベビーヘアシャンプー
※全成分・価格はいずれも2026年8月17日時点で確認したものです。商品はリニューアルされることがあるので、購入時はパッケージの表示をご確認ください。
※肌に異常があるとき、または使用中に赤み・かゆみなどが出たときは使用を中止し、皮フ科医にご相談ください。この記事は成分表示の比較と個人の使用感の記録であり、成分の安全性や効果を評価するものではありません。
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